本交流会によるマッチング実績例

2022/4/26掲載

東海光学株式会社と東京薬科大学の共同研究が「分析化学」誌に掲載

東海光学株式会社の加藤氏・熊谷氏

東海光学株式会社の加藤氏・熊谷氏

東京薬科大学 生体分析化学教室の皆様

東京薬科大学 生体分析化学教室の皆様

分析イノベーション交流会をきっかけに,東海光学株式会社 加藤祐史氏・熊谷直也氏と,東京薬科大学 薬学部 生体分析化学教室 東海林敦准教授・森岡和大助教・中村好花さん(学部 6 年生)の研究グループの共同研究が始まり,得られた成果が和文誌「分析化学」に掲載されました。

東海光学株式会社が開発した「ポータブル蛍光光度計 FC-1」と,東京薬科大学が開発した「ジャングルジム形状の抗体固定化媒体」を用いて,生体試料中のバイオマーカーを高感度に計測するイムノアッセイ法を開発しました。 この手法は,熟練のスキル不要で単純な操作で実施でき,“いつでもどこでもだれでも”バイオマーカー計測を実現できるため,居宅やクリニック,災害時の避難場所など,検査施設が充実していない場所での医療検査に大いに役立つものと期待されます。 また,河川や土壌中の環境汚染物質の測定や,食品中のアレルゲン物質の検出など,様々な用途に利用できる分析技術としても応用可能です。

この研究成果は,日本分析化学会から発行されている和文誌「分析化学」で公開されています。 また,本論文は同誌の 2021 年「分析化学」産業技術論文賞を受賞いたしました。

詳細は,以下の情報をご参照ください。

ジャングルジム型構造体を抗体固定化媒体とする簡易ELISAシステムの開発
熊谷 直也, 森岡 和大, 中村 好花, 千明 大悟, 北谷 菜津美, 加藤 祐史, 東海林 敦
分析化学, 70(12), 721-728 (2021).
DOI:https://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.70.721

東海光学株式会社 ポータブル蛍光光度計 FC-1
https://www.tokaioptical.com/products/optical_technology/fc-1/